熊野古道伊勢路を歩く。

幸結びの路

観光情報

みかん畑

パワーロードをトレッキング 山の幸

自然のめぐみ見つけに、
神の宿る森へ。

石畳の参詣道、みかん畑ののどかな風景。ここには、日本の原風景がある。

 深い山と森に覆われた東紀州一帯。紀伊半島を縦断する熊野連山は、三千六百もの峰々が連なります。山々を覆う深い森の中へと続く、いくつもの道。そのひとつが、私たちを熊野の神々の元へと導いてくれる参詣道、熊野古道伊勢路です。中でも尾鷲市と紀北町にまたがる馬越峠は、”日本一の石畳”ともいわれるルート。石畳の道は各地にありますが、江戸時代の姿がそのまま残っているのは、ここだけだと言われています。鬱蒼と生い茂る木々の間から漏れる陽の光を感じながら歩みを進めるうちに、まるで自分がいにしえの旅人になったような錯覚を覚えます。樹齢300年の大木、「夜泣き地蔵」や「馬越一里塚」などの史跡も多く、立ち止まるたび思わず、江戸の旅人たちに思いを馳せてしまいます。

 この豊かな山々がもたらす幸といえば、みかん。御浜町では、一般的な温州みかんをはじめ甘夏、 セミノール、デコポンなど30種類以上のみかんが年間を通して栽培されています。黄色い実をたわわにつけたみかん畑が続く風景も、この地の”山の幸”と言っていいでしょう。

 また、自然のめぐみは工芸品にも生かされています。曲げわっぱは、尾鷲の名産品。薄く削ったヒノキを円形に曲げて作る容器で、弁当箱などに使われます。雨の多い尾鷲の地で、豊かな水と太陽に育まれた良質なヒノキを材料に、すべて手作業で作られる「尾鷲わっぱ」。これも、自然の豊かさと、ともに暮らしてきた人の知恵が詰まった魅力的な”山の幸”です。

山の幸図鑑

温暖な気候のもとで育つ柑橘類、木や石を使った工芸品など、豊かな山々の恵みがいっぱい。

みかん
(東紀州全域)

東紀州一帯では30種類以上のみかんが1年を通して栽培されています。

新姫(にいひめ)
(熊野市)

熊野で発見された新品種。爽やかな香りや酸味が特徴。

マイヤーレモン
(御浜町・紀宝町)

日本一の生産量を誇る。酸味が少なくまろやかな味。苦みが少ないので、皮ごと食べられる。

橙(だいだい)ぽんず
(紀北町)

地元産の橙を使った味わい豊かなポン酢。どんな料理にも合う。

尾鷲わっぱ
(尾鷲市)

良質な尾鷲ヒノキを用い手作業で丹念に作られる。お弁当箱に最適。

那智黒(なちぐろ)
石工芸品(熊野市)

唯一熊野市で産出される、那智黒石。硯、文鎮などに加工され人気。